正しい英語学習のブログ

谷口教授の発音講座 アーカイブ

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谷口教授の発音講座 13

 7. 強母音(strong vowel) と弱母音(weak vowel)

 英語の母音には強母音(strong vowel) と弱母音(weak vowel)がある。そのうち弱母音はi, @, u 3つで、その他はすべて強母音である。i /i:/ /I/ の中和 (neutralization) によってできた弱音である。中和 (neutralization) とは、2音素がある音声環境にあるとき、音素対立 (phonemic opposition) が働かないことである。 

 

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谷口教授の発音講座 12

6.  短縮(clipping)

6.1 強音前短縮(pre-fortis clipping)

 英語の子音には無声強(voiceless fortis) と有声弱子音(voiced lenis) の対立(contrast) がある子音が8ペアある。

  無声強(voicelss fortis) p    t   k   tS    f   T   s   S

   有声弱(voiced lenis)    b   d   g   dZ   v   D   z   Z

 

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谷口教授の発音講座 11

 

5. 子音総(consonant cluster) における日本人学習者の弱点

 子音総は、子音が複数つながったものである。英語においては音節の中核である母音の前に0から3個、後に0から4個まで子音があることが可能である。子音をC,母音をVとして英語の音節構造を定式化すると、音節構造=ta11-1.jpgとなる。

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谷口教授の発音講座 10

 (10) /j/ vs vowels

 /j/ は半母音(semi-vowel) と呼ばれるが、厳密にはわたり子音(gliding consonant) である。調音点は/i:/ あたりから急速に次に来る母音へわたる。その母音が /i:/ /I/ であれば、/j/ はさらにせまい調音点からわたる。唇は平唇であるが、これも次の母音に応じて直ちに変わることがある。無声子音、特に /p, t, k, h/ の後では無声化される。(例)student /"stju:d@nt/, cute /kju:t/, pupil /"pju:pl/

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谷口教授の発音講座 9

 (7)    /m/ vs /n/ vs /N/

 /m/ /n/ は語頭、語中、語尾、厳密には音節頭、音節中、音節尾のいずれにも来うるが、/N/ は音節尾のみに来うる。

日本語においては三者とも語頭においては意味の区別が可能であるが、日本語の語尾においては m, n, N はすべて // (「ん」の子音)の異音であるので、日本人の耳には同じに聞こえる。そこで、語尾に来るこの三音を練習しよう。

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谷口教授の発音講座 8

 (4)  /f/ vs /h/

 /f/ は日本語にないので日本人には難しい。上歯を下唇に柔らかく当てて、そのすきまから連続した気流の摩擦音を出す。破裂音のようにならないよう気をつける必要がある。上歯が下唇につかずに、日本語の (「ふ」の子音)を用いる日本人学習者が多い。または /h/ を用いるべきところで逆に /f/ を用いるという hypercorrection も時々聞かれる。

 

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谷口教授の発音講座 7

 (b)   各子音における日本人学習者の弱点

 母音と同様に子音をも対比練習によって弱点を克服しよう。

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谷口教授の発音講座 6

 4.英語の子音における日本人学習者の弱点

 日本語の子音と英語の子音を比較してみよう。

 日本語の子音

ta6-1.jpg

英語の子音

ta6-2.jpg

  このように見ると音素の数はほとんど同じであるが、実際の音はかなり異なる。子音の分類はVPM、すなわちVoicing(有声無声の区別、声帯音があるかないか)、Place of Articulation(調音部位、どこで調音するか), Manner of Articulation(調音法、どのように調音するか)という3種類の子音分類法による。

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谷口教授の発音講座 5

 (9)   /V/vs /U/

 /V/ は上述のとおりである。

 /U/ 後述の/u:/ よりも少し口を開き、また/u:/ ほど唇を丸めず調音する。緊張音の/u:/ に対して、弛緩音である。日本人にはウに聞こえたり、オに聞こえたりする。唇を丸めすぎると/w/ のようになる。

 

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谷口教授の発音講座 4

 .  英語の母音における日本人学習者の弱点 (後編)

 

(6)   /{/ vs /V/

 /{/ は上述のとおりである。

 /V/ は後述の前述の /A:/ より少し小さく、舌は平らにして調音する。

外来語のポンプ (pump), ボタン(button), トン(ton) などの例にみられるように日本人はこの音を /o/ のように発音することが多いので注意を要する。英語の /V/ は日本語のオよりアに近い。

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谷口教授の発音講座 3

ta32-1.jpg
ta3-8e.jpgは上述のとおりである。

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谷口教授の発音講座 2


.  英語の母音における日本人学習者の弱点 (前編)

 日本語には5つしかないのに対して英語には20以上もの母音があるということは、当然日本人にとって英語の母音識別が困難になる。そこで次のような対比練習をしよう。対比練習は聞き取り練習と発音練習の両方で行なう。

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谷口教授の発音講座 1

今日から不定期で、弊社のアドバイザーである谷口教授の発音講座を始めます。同教授は、日本における英語音声学・言語学の権威ですから、しっかり勉強しましょう。

注1)
同教授は、アカデミックに近い英語音声学・言語学としてこの講座を提供します。英語発音.comが提供している英語発音コースとは、バックグランドとなる学問・研究は一緒です。しかし、英語発音コースでは古市が日本人向けにアレンジして発音を教えています。

料理に例えると、同じ食材を使っていますが、調理の仕方が違います。つまり、同じ学問・研究をベースにしていますが、教え方は違います。

注2)
英語発音.comの発音コースのベースは、ロンドン大学の音声学言語学部の研究です。同大学の教授陣が発音記号を考案し、研究を重ねてきました。ですから、同学部は発音の研究では最先端になります。

注3)
発音記号はサイト上では文字化けするので、画像で貼り付けてあります。

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谷口教授の発音エッセイ始めます

弊社アドバイザーの谷口教授(高知大学)のエッセイ 『これを抜きにしては語れない英語音声基礎の基礎』を近日中にブログで公開する予定です。

同教授は日本の英語音声学・言語学の権威ですから、役に立つ発音情報満載です。追って、詳しい情報をアップします。